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『そうだぞ。澪騎。わしも腹が減った。不便だなこの体も』
「なんだ……あんたいたのか」
『ひどくね!?その娘とわしの待遇全然ちがくね?』
この冴えない中年のオッサンは真田 昌幸(サナダ マサユキ)。何故か戦国武将みたいな名前だ。
まぁ僕の家に居候……いや、寄生してるオッサンなんだよね。
ちなみに、毎朝僕を起こしてくれて、朝ごはんを要求してくるかわいい娘は桜 (サクラ)本名も年齢も教えてくれない。
「はぁー……独り暮らしでもすれば変わるとおもったのにな……」
『そんなもんで変わるかよ。‘魅える’やつには見えちまうんだよ。ちなみに、わしも昔は‘魅えた’』
「別に、僕はあんたの話は聞いてない」
『なかなか、心を開きませんなー。桜!!』
『ですな。澪騎は少しロリコン属性が強いからオジサンには興味はないんだよ!!』
『そうか?かっかっかっか!!桜は面白いことをゆうな』
幼女とオッサンがかなり盛り上がってるのを尻目に僕は朝ごはんを作った。といっても普通に目玉焼きとか味噌汁とかそこら辺だけど。
別に、ロリコンを否定はしないけど普通にオッサンは誰でも嫌だろ……
「できたよー」
『わーい♪』
『どれ、わしもひとつ』
朝ごはんを作るのは毎朝一人前。
三人に対して一人前はおかしいって?
まぁ普通はおかしいよな……
「二人とも手を洗ってよ!!二人のあとは僕が食べるんだから!!」
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