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『細かいことは気にするな!!どうせ、関係ないんだしな』
「関係はないけど気分の問題だよ!!」
『わかった。わかった。では、水を頼む』
オッサンの代わりに水道の蛇口を捻ってあげる。
そのあと、オッサンと桜は手を洗って……
その手で一人前のごはん、味噌汁、目玉焼き、牛乳、お箸に触った。
桜も当然のごとく触る。
何の変てつもないが二人の前には僕が作った朝ごはんと同じものが‘魅える’。
そう……僕が唯一普通じゃないことを挙げるとしたら、真っ先にこれを言う。
『僕には幽霊や妖怪や化物が魅える』と……
正確には魅せられているといってもいいんだけど、これだと話がややこしいので……
なんでも僕の母方のじいちゃんとばあちゃんはその世界では有名な神社の神主らしい……
その影響もあるのか、僕には魅えている。このことは、誰にも言ってない。
だって、言ったら普通じゃなくなるから……
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