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桜といつもとは違う道を歩いていく。今日から、僕はこの道を通るのか……なんて考えていると。
『ねーねー、澪騎』
「どうしたの?」
『いつもと違う道だけどいいの?』
「あぁ……今日から、学校が変わるんだよ。だから、道も違うの」
『へー!!新しい学校にはやくいきたい』
桜はその言葉を川義理にまだ道も知らないくせに走り出した。
全く、小さい子どもはすぐに走り出すんだから……
僕も走って追いかけ始めると、曲がり角にかわいらしい幼女を見つけた。
「見つけた……」
僕は桜のとこまでいき、肩にてをおいて話しかけた。
「桜、勝手に行っちゃ駄目だろ?」
「桜?」
すると、聞いたことない女の人の声がする。その声はとても穏やかだが、何か違和感が感じられた。
まてまて、こんなかっこいいこと考えるまえに考えることがあるだろ。
…………とうとう人前でやらかした。
僕は恐る恐るその声の方向を見る。
案の定、すごい形相で僕を見ていた。
どうやら、入学初日からやってしまった。今まで他の人に隠していた秘密がばれてしまう。
ばれはしないかもしれないけどすごい痛い独り言を言ってる男子高校生だと思われるかもしれない。
よく見ればその人は僕の入学する学校の制服を着ていた。つまり、詰みました。
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