さよなら俺、ハッピーバースデイ私

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高校生になってからというもの毎日が早く感じる 他愛もない話で学校生活を潰し、行事をクラス皆で楽しみかれこれ一年がたった 大学受験が近づいてきて現実を受け止め始めて、勉強を始める奴もでてきた 俺はそんな器じゃない 高校は親が情けで通わせてくれたんだ 卒業したら親の後を継ぐ 後を継ぐと言ってもただの伝統工業だ 俺は伝統を繋ぐために人生を使わなくてはいけないらしい そこそこ有名な伝統工業だから自分の名前は第63代目金網鉄(カナアミ テツ)で残せるだろう だからなんだという話だが用は親から大切にされてるってことだ
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