君が僕を好きにならない理由

3/6
前へ
/6ページ
次へ
君と出逢ったのは、ある雨の日の午後だった。 『今日はライブだめかぁ…』 俺はうなだれながら、ギターをケースに入れて立ち上がった。 青原蒼空(あおはらそら) それが俺の名前。 父親も母親も、俺が小さい頃に亡くなった。しばらくは東京の親戚の家に身を寄せていたが、高校を卒業してから、家を出た。 とにかく東京の匂いが嫌いだ。 デパートや高層マンション… 田舎育ちの俺には窮屈過ぎて、どうも合わなかった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加