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君と出逢ったのは、ある雨の日の午後だった。
『今日はライブだめかぁ…』
俺はうなだれながら、ギターをケースに入れて立ち上がった。
青原蒼空(あおはらそら)
それが俺の名前。
父親も母親も、俺が小さい頃に亡くなった。しばらくは東京の親戚の家に身を寄せていたが、高校を卒業してから、家を出た。
とにかく東京の匂いが嫌いだ。
デパートや高層マンション…
田舎育ちの俺には窮屈過ぎて、どうも合わなかった。
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