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「ふん」
母は俺の言葉を納得したのかもわからないままそっぽを向き、リビングのテレビを着ける。
「……」
最近、冷たくない?
そんなことを思いもしたが、冷静に考えると前より待遇がいい。
だから特に気にすることなく朝食を食べ終えた。
「行ってきます」
「……」
母さんは返事を返すこともなく、特に期待もしてない俺はさっさと家を出た。
向かうは【私立如月学園】
時間はまだまだ余裕があり、いつもよりゆっくりとしたペースで学園に向かう。
「おりょ?」
向かう途中で俺は見慣れた後ろ姿を発見
「おーい、智宏ー」
ソイツはすぐに振り返り、こちらに手を振る。
「おお、隆志」
「「チッ」」
智宏の横にいた美少女二人は俺を見てあからさまな悪態をつく。
もはやこれには慣れっこなのでまったく気にしない。
こいつの名前は
瀬上智宏(セガミトモヒロ)
小学校からの付き合いで、その横にいる二人もその付き合いで知り合った。
智宏の義理の妹の
瀬上真希(セガミマキ)ちゃん
そして智宏の幼馴染みの
岸本春菜(キシモトハルナ)
二人とも智宏が好きという、ラブコメな展開を織り成す三人である。
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