崩れない日常

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200X年12月24日 15時 東京都某所 「突入!!」 その掛け声と共に、黒服に身を包んだ男達が扉を破り入ってきた。 男達はそれぞれ手にマシンガンを持っている。 「クリア!!」 「こっちもクリアだ!!」 そんな声と共に男達は部屋を進んでいく。 「止まれ!!」 リーダーらしき男が1つのドアの前で言った。 「今からこのドアを破って突入する。ブリーフィング(作戦会議)ではこの中に人質がいるとの情報だった。ドアを破ると同時に閃光弾を投げ入れ、敵が怯んでいる隙に制圧する。いいか!!」 「了解」 二人の男が太い鉄棒を持ってきた。その男達の横には閃光弾を手にした男が立っている。 「これでドアを破る。」 「よし、321で行くぞ。」 「3…2…1、行け!!」 ドガァッ!! ドアが破られたと同時に閃光弾が投げ入れられる。 バァァン!! 激しい音と光が部屋を包む。 そして男達が突入していく。 「動くな!!動くな!!」 一斉に入ってきた男達になすすべなく確保されていく犯人達。 パァン!! 銃声が鳴り響く。 「くそっ!!動けるやつがいたのか!!」 パァン、パァン、パァン!! 「うわぁっ!!」 男達の中の一人が撃たれた。 「発砲許可!!撃て!!応戦しろ!!」 ダァン、ダァンッ!! ダダァン!! 激しい銃撃戦が繰り広げられる。 犯人達が次々に倒されていく。 三人いた犯人全員が男達によって撃たれた。 「確保、確保!!」 男達は速やかに犯人達を取り押さえた。 「奥に人質がいる。救出だ!!」 部屋の奥に人質が三人いた。 男達が人質の方へ向かい救出していく。 「本部、本部、犯人ならびに人質三人全員確保しました。隊員一人が負傷、他全員無事です。」 ダァンッ!! 「?!」 銃声が鳴り響き、隊員が倒れた。 人質の一人が発砲したのだ。 「なに?!」
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