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光の柱が昇ってから十秒ほど経つと光の中から人の足が出てきた。それからゆっくりと腕、体が徐々に出てきた。
「………」
男は表情を変えずにその光景をじっと見ていた。
人が光から完全に出てきた途端光は消え、地面に描かれていた『陣』も消えた。
「…女?」
男は思わず口に出してしまった。
光から出てきた人は女だった。身長160cmもなく158cmくらいだろう。顔は美人で右に泣きほくろがある。服装はほとんど露出している軽装備で鉄で出来た鎧を胸に、太ももの付け根より少し長いジーパンのような生地の短パンを着ていた。
「何か願い事はありますか?」
女が口を開いたと思うと願い事を聞いてきた。
「願い事は考えていたんだが、やっぱり変える。考えるから少し待ってくれ。」
男は少しも戸惑うことなく言った。
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