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メガネ「舞ちゃん、60分コースで○○ホテルね!お客さんには初日だってことちゃんと言ってあるから大丈夫だから☆」
私はホテルまでの小さな地図を渡された。歩いてすぐのところなんだけど。
私は生まれてこのかた、ラブホテルというものにほとんど行ったことがなかった。
そんな私が毎日ラブホテルに行くような生活になるなんて、人生なんてほんとにわからないものだとこの時ばかりは思った。
八木「いってらっしゃい」
舞「いってきます」
私はエレベーターの前に立った。
メガネがお客の待合室に向かって会員番号を呼ぶ。
それが私の初めてのお客様だ。
優しい顔をして優しい言葉を言って、ひどくいやらしく汚らしい男。
私は一生忘れない。
舞として初めて抱かれた
、
あの男の顔を…。
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