第2話―気持ち

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  「まぁ…。哲先輩は陵華の事が好きなのは分かるから陵華も少しずつ哲先輩の事分かっていけば大丈夫」   チーが優しく頭を撫でる。   「チー…」   優しいチーに思わず涙ぐむ。   「おい、大丈夫か?」   その声にふと横を見ると心配して陵華の顔を覗き込む哲の姿が…。   「て、哲先輩!?」   いきなりの登場に真っ赤になった――   「陵華ちゃんが涙ぐんでるから体調悪いのかと思って…」   「大丈夫です!何ともないですから!」   両手を振る。   「なら、いいけどよ…」   そう言うと陵華の隣に座る。   「哲、座るの早いな」   後から学人も近寄って来た。   「別に…いいじゃん…」   照れながらカレーライスを食べる…。   学人も、ナカムーとチーの列に座る。   「見て見て!学人先輩と哲先輩よ!」   「本当だー!二人共カッコイイー!」   学食に居る女子生徒達が二人の姿を見て騒いでいた―  
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