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それから、哲先輩と赤外線でアドレス交換を済ますと教室に戻る――。
一年A組の教室に入ると待ってましたとばかりに親友のナカムーこと中村あすか。
チーこと地井由加里が陵華の手を掴み窓際の一番後ろの席に座らせる。
「何言われた!?」
食い入るように顔を近付ける。
「それが…告白された」
陵華の言葉に一瞬間を開けてナカムーとチーが声を上げた。
「えぇぇぇっ!?」
「ちょ…声おっきいって!」
慌ててシーッと自分の人差し指を唇にあてた。
「本当に?あの前原哲に?」
確認する様にナカムーが聞く。
「そうだよ…自分も驚いてるんだから…」
ハーッとため息を吐く。
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