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クルミはその状態のまま、自室の窓から段々と落ちてきている暗闇の中、そのまま宙を見つめ続けていた。
その間、クルミはピクリとも動く事はなかった。
が、何かを思いついたかのように視線を窓辺に移すと、クルミは体を起こし、携帯を触り始める。
リカ宛に、振られたことをメールで送信した。
すぐにリカからの返信は来た。
クルミは片手でその返事を見る。
『そっか。残念だったね』
あっさりとした、一文だった。
携帯が鳴るわけでもなく、その文面がクルミをさらに孤独にさせた。
「電話くらい、くれてもいいじゃない」
またクルミは一人、呟いた。
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