最後の彼

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それから 毎日毎日夜に出かけて 援交へ再び走った。 でもsexをするんじゃなくて デートしたりキスする カップルみたいなことを するだけ。 ある日家でいつもの ように出かける準備を していたときお腹が 動いた。 「赤ちゃん生きてるんだ。」 と改めて実感した。 事の大きさに気付き すぐに産婦人科にいった。 医者は 「妊娠3ヶ月目ですね。どうしますか?」と。 私は迷った。 父親もいないのに この子を産んでいいのか。 「考えます。」とやっと 声をだし病院を後にした。 初めて生命の大きさに気付いた。 「私の中で生きてる」 そう思うと涙が溢れてきた。 今後この子を 守って行けるだろうか。 家に帰るとまた夜へ。 今回の相手は結婚していて 子供もいた。 相手「なんで最近の子って 責任ないんだろうね。簡単に命を無駄にするし。」 私「なんでだろ う ね。」 本当になんで涙が溢れてくるんだろう。 相手「えっ大丈夫?話聞くよ。」 私は相手に妊娠してる事を伝えた。 すると相手は 「よく考えなさい。これからもっと辛い事があるかもしれない。 だかあなたの子供にはあなたしかいない。何があってもあなたは子供の母親には違いない。」と そのまま送ってもらい 家に帰り考え考え考えまくった。 「私は…産みたい。」 するとお腹の子供は 喜んだのか動いた。 よし産もう。 それは小さくて温かくて 胸の十字架が夜を照らし出した。
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