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新たなる恐怖!
ここより遥か東にある山の麓、ひと足が途絶えて久しき荒れ寺に、夜なよな響く妖しい音……
ごぉぉぉぉんーー
その日男は仕事場の宿直だった。
本日の業務を終えて、薄汚れた休憩室のテレビを眺めながら、茶碗になみなみと注がれた清酒をあおっていた。
「なんでこの時期はやたらと怪談があるんかな?」
“コキュコキュ”喉をせわしくならし、仕事終わりの晩酌を楽しむ男はアルコールのせいで、だんだんと頭がシビレて来ていた。
そんな時だった、真夏の暑い夜の夢“ナイトメア”の始まったのは。
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