新たなる恐怖!

1/11
33人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ

新たなる恐怖!

 ここより遥か東にある山の麓、ひと足が途絶えて久しき荒れ寺に、夜なよな響く妖しい音……  ごぉぉぉぉんーー  その日男は仕事場の宿直だった。  本日の業務を終えて、薄汚れた休憩室のテレビを眺めながら、茶碗になみなみと注がれた清酒をあおっていた。  「なんでこの時期はやたらと怪談があるんかな?」  “コキュコキュ”喉をせわしくならし、仕事終わりの晩酌を楽しむ男はアルコールのせいで、だんだんと頭がシビレて来ていた。  そんな時だった、真夏の暑い夜の夢“ナイトメア”の始まったのは。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!