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ドンドンドン!
怪談で十分肝が縮んだ時になんでなのか突然の来訪者らしく、その誰かが激しくドアを叩く。
計ったようにナイスなタイミングで誰かが来たか、まぁオバケの類いじゃないだろ。男はそう高を括る。
「開いてるよ、勝手に入りな!」
少しビビっていた男であったが、でも幽霊なんぞこの世にゃいないと気を取り直し、開き直っていた。しかし、それに代わるモノならいくらでもある事をこの男はサッパリと忘れていた。
ギィ~
金属の擦れあう嫌な音が響き、そのあとで誰かが声をかけてくる。
「今晩は、おいちゃん」
聞き覚えのある、震えるような声と共に闇夜に浮かぶ白い恐怖!
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