孤独の季節

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また独り過ごす夜に、窓を開ければ風に乗せて薔薇の香り。 ふと、昔の懐かしい記憶が甦る。 懐中時計を取り出して開くと、微かな音色がゆっくり広がる。 どんなに波に揉まれても、変わることのなかったお方。 もう… 思い出してはいけないお方。 ふたを閉め、部屋はまた静寂に戻る。
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