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流れのない静かな池のようは生活に突如、広がった波紋。
祥彦さんが拡大させた事業の一つが、図らずもご実家筋を邪魔してしまう。
それが、あちらのご当主の逆鱗に触れる。
「残念ですが、今度の上海での事業はお諦めください。」
競争相手の後ろ楯は宮家を姻戚に持つ公爵家。
祥彦さんのお母様のご実家。
それなのに…。
泣きついてきた相手も、事業の程はともあれ、お父様にとっても大切なお取引先。
背後の関係を思えば、こちらが折れた方が得策。
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