序章

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古賀が事務所のソファに腰かけ、タバコをくわえると直ぐさま宮川が火をつける 「宮川、親父さんは?」 「小川の親父でしたら今日はまだ来てませんよ」 「そうか…荒井の兄貴は?」 「荒井の兄貴でしたら、さっき近藤組長と出かけるっていって出てきました」 近藤組というのは小川興業の上の組織であり、名古屋地区全域にその名を轟かす『福田成和会』の直系組である。 つまり小川興業は福田成和会の三次団体ということになる
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