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雛「あれ…?確かここに家があったハズよね?なんでないの?」
悠希「母さん…」
雛「ゆ…悠希…家は?家はどこ?」
こんな弱々しい母さんを見たのは初めてだ。少なくとも泣きそうな母さんは見た事がない。
悠希「残念だけど…アレらしい…」
雛「嘘…嘘よね…?嘘って言ってよ悠希!!ね…?家に帰ろ?」
悠希「アレが俺らの家なんだって!……なくなったんだよ…」
雛「いや…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ついに泣き崩れてしまった。
そりゃそうだ、父さんと長いコト過ごしてきた家が目の前でなくなったんだからな。
それに…もうすぐ春休みなのに、家がないのはキツすぎる。
雪美「あ、あの~」
悠希「ん?」
雪美「私の家で良かったら、構いませんが…」
悠希「本当か雪ミン!?」
雪美「ハ、ハイ」
そうか、そういえば雪ミンは金持ちのお嬢様だっけ。
家がなんとかなるまで雪ミンの家でお世話になるのか。
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