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そこには見知った顔も沢山ありぎゃーぎゃーと騒いでいてただ事では無い雰囲気が立ち上っていた
「もう少し前にいってみよ!」
里桜に手を引かれるまま前へ進む私はソレの手前まで来た瞬間鳥肌が全身を駆け抜けた
黒
闇
漆黒
どう表せばいいのか分からない程に深く大きさは直径20メートル程の…本当に【穴】だった
『何これ…』
それしか言葉が出て来なかった
「落ちたらヤバいよね…」
さっきまではしゃいでた里桜の声が震えてるのが分かった
後数メートル進めば落ちてしまう為これ以上は足が竦んで動けない
ハズだった
“リディア”
そう頭に響いた瞬間
私の体は穴へと吸い込まれそうになる
「ちょっ!陽向!!」
里桜の声が遠くに響いた気がしたと同時に私は穴へと落ちていった
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