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「ほら、リディア行くぞ」
ミルクが私の目の前に来て喋る
『うぅっ…喋るミルクなんか嫌い』
悲しくて涙が出て来て俯くと違和感
サラサラと肩から滑り落ちた髪は自分の物とは思えない程艶やかで何より長かった
私の髪は肩までの長さなのに明らかに今この瞬間サイドの髪は胸まで垂れ後ろの髪は座っている私の足に絡み付いていた
『嫌ぁぁ!髪の毛が伸びてるぅ!!』
「それが本当のリディアだ。因みに顔もリディアのモノに変わってる」
『か、顔?!』
ちょっと鼻ペチャで奇特な方にしか好かれないであろう平々凡々な私の顔がリディアになってるの?!
まさかミルクみたいに猫になったんじゃ…
ミルクを睨む様に見つめると
「リディアは人間だから」
って心を読まれたかのような返事を受けた
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