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「ねぇ 綾芽、生徒会の仕事は終わったの?よかったら一緒に帰らない!?」、と舞子が言う。
「うん 今日の作業は無事終了したから、一緒に帰ろ。カバンを取りに生徒会室に戻るから、先に昇降口に行ってて」、と綾芽は舞子に嬉しそうに言うと、回れ右して来た道を戻って行った。
昇降口で靴に履き替えて、綾芽が来るのを待っていると、「オーイ・暖人ォ、部活終わったのかァ?だったら一緒に帰ろうぜぇ」。グランド側から叫ぶのは、先ほど部室に助っ人を依頼しに来た新垣亮太だった。
「なにアンタ、生きてたの?」舞子が自分たちに近づいてきた亮太にそう言い放つと、「狂暴女のせいで危うく選手生命を絶たれるとこだったぜ」、と言い返す亮太。
「暖人、今日はホント助かったぜ、ありがとな。いつかまた、お前と一緒に野球ができたらいいのにな」と感謝する亮太だった。
「ダメよ、暖人はまだ本調子じゃないんだから、余計な勧誘はやめて」と舞子が割って入る。
「別にすぐにって訳じゃねぇよ。その内って言ったろ」と亮太は言い返す。
二人が言い争っていると、「皆、お待たせぇ・・あれ?舞ちゃんと亮太くん、喧嘩してるの?」とそこに現れた綾芽が聞いてくる。
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