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舞子からの問いかけにも、ニコニコと微笑みながら茜は言う。
「はい、おじ様とおば様には、今日こちらに伺うとは連絡済みです。暖人が居るから、いつでもどうぞ!って仰ってました。」
茜の話を聞いた暖人は(またあの両親めが、いい加減な返事だけして、今日茜が来ることなんて、すっかり忘れてんだろ)と心の中でボヤく暖人。
舞子は「でも、茜さん、幼なじみの暖人に会いに来たのは分かったけど、それでいきなり二人が結婚なんて、話がオカシイと私は思うわ。時代錯誤もいいとこよ」。
茜は「暖人は村から引っ越して行く際に、私にプロポーズしてくれました。将来、絶対に結婚しようねって、そう言ってくれました。」
舞子は「でもそんなの、子供の頃の約束事でしょ?暖人が忘れてたら、どうするのよ。もう時効よ」。
茜は「約束に時効は有りません。それに、暖人は約束を破ったり、忘れたりすることなんて、一度も有りませんでした!ねっ、暖人!!」。暖人を優しく見つめる茜。
舞子は「どうなのよ、暖人?」、不機嫌丸出しで見つめる舞子。何故か二人から見つめられる暖人。
答えたに困った暖人。そんな時「ピィーンポーン」と家のチャイムが鳴った。
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