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食事も進み、いい感じで満腹になってきた皆は、「ねぇ、早くいいなよ」、「お前が言えよ」、「いやよ、孝くんが適任だよ」と囁く声が聞こえる。
孝たちがなにやら騒いでいる。気になった暖人は「どうかしたのか?」と尋ねた。
顔を見合わせて、言おうか言わないかと迷っている綾芽たちだったが、「ねぇ、暖人ちゃん」と綾芽が話をしだした。
「茜ちゃんは、暖人ちゃんと結婚して、ここで暮らすの?」と言いだす。
涼太も「引っ越したりしないよな?」と聞いてくる。
どうしたんだ、急に?と目を丸くする暖人。
孝は「なぁ、暖人。」と真剣な顔で話し出す。
「こんな時に何なんだけど、あの子の両親って、この事を知っているのか?」と言う。
孝の言葉で初めて気付く暖人は、「そう言えば、忘れてた。そうだよな!おばさん達、村で暮らしてんだよな!」と思い出す。
ソファーで舞子や両親と話している茜を見つめ、暖人は「今聞いてもいいものか?」と考える。
横で聞いていた恵子も、「敢えて言わなかったけど、私も気になってたのよ!」と言う。
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