二日遅れのバースデー!茜はここで暮らします

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恐る恐る瞼を開けた綾芽に、「ありがとうな、綾芽。お前が教えてくれてなきゃ、全然気付かなかったよ!ありがとうな。」と暖人は綾芽の頭を撫でながら言う。 「暖人ちゃん、ナイスガイ!」と言って、暖人の胸に体当たりして、顔を埋める綾芽だった。 真面目な話をしだした暖人、孝、涼太、綾芽、恵子の五人は、どうやって茜に話を切り出すか考えていた。 答えが見つからずにいるメンバー。それを見ていた人物が歩み寄って来た。 「お困りの様子ね!」と言われ、声のする方に目を向けると、そこに居たのは睦美だった。 さらに、「彼女が来た理由、どうしてか知りたい?暖くん!」と暖人に言う。 「睦美姉、何か知ってるのか?」と暖人が聞くと、「ええ、全て知ってるは。私の憶測が正しければの話しだけど!」といつになく真剣な顔で話し出す睦美だった。 睦美は続けて話す。「多分、彼女は暖くんにお別れを言いに来たんだと思うの」。「別れって、何の?」と言う暖人に、「今生の別れ?って言うのかしら?」と答えた。 「暖くん・・・いえ、二条暖人くん!」と今までに見たことがないくらいの真剣で、強い口調の睦美だった。
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