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「それじゃあ、暖人を連れてプールへ行ってらっしゃい!」
「暖人に泳ぎを教えてもらうのよ!」と告げる母。
「でも、私水着を持って無いし、別に泳げなくても・・・」と言う茜。
しかし、「ダメよ!茜ちゃん。もし何かの拍子で・・そうね?水泳の授業で溺れたりしたら、人命救助に託つけて、その可愛い唇とたわわに実ったお胸を狙って、思春期真っ盛りの男子生徒たちが!」
ここでまた、清香は暖人の方をチラ見して。
「キャーって事に成ったら遅いのよ!」
(母よ。何故にあなたは息子を引き合いに出しますか?)
「分かりましたお母様!茜は特訓してきます!」と意気込む茜。
「よく言ったわ、茜ちゃん!そんなあなたにはこれを与えましょう!」
清香が出した物は、競泳用の水着と青いビキニの水着だった。
この前、母と二人で編入用の制服を注文しに行った時、一緒に売っていた水着が可愛かったもので、つい買ってしまったと母は言う。
「どうせ学校の授業でも必要でしょ?制服でサイズも分かってたし、つい買っちゃった、てへぇ!」
と舌を出して笑う母清香だった。
茜のことが可愛くて仕方がない清香だった。
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