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四人で休憩中に「海と曖の様子を見てくるわ!」と舞子が行ってしまう。
さらに「ねぇ、暖人ちゃん。涼太ちゃんと孝ちゃんは?」と綾芽が聞く。
「大人用の競泳プールにスッゴイ美人が居たって、さっきふたりで走って行ったぞ!」
暖人がそう答えると「ムゥー!こんなに可愛い綾芽が近くに居るのにぃ、許さないのぉぉぉ!!」と凄い勢いで大人用プールに向かう綾芽。
茜と二人きりに成る暖人は、眼を閉じてお日様の陽を浴びる茜を見つめていた。
視線に気づいた茜は暖人の方を向いて「なに?暖人」と言う。
「いや、俺が教えてやるなんて言っといて、何もして上げられなくてごめんなって思ったから!」
「気にしないで、暖人がどこにも行かないでずっと見ててくれた事、分かってたから!」
「なんだ、知ってたんだ?気づかれない様に少し遠くに居たのに!」
「暖人の事なら、どこに居たってすぐに見つけられるの!・・・スキナヒトノコトダモン」と最後の方を小声で言う茜。
「ねっ、暖人。もう少し練習したいから、暖人が手を握っててくれる?」
「ああ、いいよ!」
「絶対に離さないでね!」
「分かった。絶対に離さないよ!」
「フフッ、ありがとう」
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