茜の水泳大特訓

11/12
前へ
/314ページ
次へ
昼の休憩時間を挟み、結局その日は夕方近くまで 練習をしていた茜たち。 遊び疲れた双子たちは、備え付けのビニールベッドで昼寝をし、涼太と孝の二人は、綾芽の厳命で同じプール内から出てはならないと言われる。 舞子の付きっきりの練習のお陰か、茜は泳ぎ方を体得したようだ。 茜がクロールでスイスイ泳ぐ姿に、朝のばた足がまるで嘘のように思える暖人。 「あの子、案外タフなのね?私がここまで疲労するとは思わなかったわ!」 舞子は暖人の隣で座り込み、ぐったりしている。 「お疲れ、舞子!その・・・大丈夫か?」心配そうに舞子を見る暖人に「感謝しなさいよ!私の活躍に!」と微笑む舞子だった。 「暖人ぉ、私の泳ぎ、見ててくれた?ちゃんと泳げてたでしょ!」 プールから上がった茜が、暖人にそう尋ねてきた。 「ああ、旨く泳げてたぞ!」と暖人は答える。 「舞子ちゃんのお陰だよ!ありがとうね!舞子ちゃん」とお礼を言う茜。 「気にしないで!お礼は帰りに暖人の奢りで帳消しだから!」と言う舞子。 「ええ!俺の?」と言う暖人に「当たり前でしょ!バモスのチキンバーガーセットだからね!」と笑う舞子だった。
/314ページ

最初のコメントを投稿しよう!

162人が本棚に入れています
本棚に追加