茜の水泳大特訓

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夕方、帰り道が違う綾芽たち3人と別れた暖人たちは、朝の来た道を歩く。 売店で買ったアイスを食べながら歩く一同。 舞子と茜が話ながら、楽しそうに暖人の前を歩く。 後ろで歩く暖人に曖が寄って来て、暖人にこう言った。 「ねぇ、暖兄ぃ!あの人が暖兄ぃのお嫁さんに成る人なの?」と。 「何だよ、いきなり?」と困惑する暖人に、「違うの?」と言う曖。 「ああ、もう少し大人に成ったらそうなる予定だけどな!」と答える暖人。 「ふぅーん、暖兄ぃってば、新婚さんなんだぁ!可愛いお嫁さんで良かったね!」と笑う曖。 「新婚さん?ハハッ、そうだな!」と暖人も笑う。 「大切にしなきゃ駄目だよ、暖兄ぃ!私も素敵なお嫁さんに成れるかな?」 「分かってるさ!それに、曖なら成れるよ、可愛いお嫁さん!」 「ニシシッ!」、「ハハハッ!」と笑い会う二人。 「暖人、曖、何を二人して話してんの?」と舞子と茜が振り返り聞いて来る。 「内緒!ね、暖兄ぃ!」、と言う曖に「ああ、内緒だな!曖」と笑う暖人と曖だった。 真夏の夕日が包む町を楽しそうに歩く暖人たちだった。
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