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(なに?)と暖人が振り向くと、茜が床の上でへたりこんでいた。
「どうしたの?茜」と暖人が茜に近づいて、体を起こそうと両肩を支えてやると、「大丈夫、ちょっとふらっとしただけ!」と笑う茜。
しかし、茜の顔は赤く、たくさんの汗が浮かんでいた。明らかに様子がおかしい?
茜の額に手を当てる暖人は「熱い!」と告げる。
「茜、体調悪いだろ?」と問う暖人に「大丈夫だよ、ちょっと熱っぽいだけ!すぐに善くなるから!」と笑う茜だった。
(ちょっとなんて絶対に嘘だ!)と思った暖人は、茜を抱き抱えたかと思うと、そのまま自分のベッドに寝かそうとした。
驚いた茜が「ちょ、暖人?昼間っからは駄目だよ!」と何か勘違いする。
「すぐに冷やす物持って来るから、おとなしく寝てろ!夏風邪ひいたんだろ?」とその場をあとにする暖人。
自分の勘違いに「恥ずかしいぃ!」と、さらに顔を赤くする茜だった。
数分後、自室に戻って来た暖人は、茜の額に冷却シートを貼り、枕にアイスノンを挟んだ。
「冷たくて気持ちいい!」と目を閉じて言う茜に「今日はここで寝てていいから、おとなしくしてるんだぞ!」と暖人は茜に言い聞かすのだった。
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