第2話

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次の日―… 私は重たい足取りでとぼとぼと 学校へと向かう。 教室の前に着けば、 ゆっくりと扉を開けた。 「おっはよーちひろ! 聞いたよ!あの長瀬優希と 婚約したんだって!?」 扉を開けた瞬間いちごが 私の方へ向かってくる。 「なっ…何で知ってんの!?」 「やだなー… もう噂になってるよ? 知らない人はいないくらい」 「はぁ!? だってつい昨日の事―…」 「誰かがたまたま現場を 見てて流したか長瀬本人が 流したか、よね」 私といちごが話してると 美由紀がやって来た。 「誰かが…? 誰か見てたっけ…。 てか、あいつ本人は ないと思うし…」 「まぁ…そうかもね。 とりあえずしばらくは我慢よ。 噂続くと思うもの」 「…噂続くから何なの?」 「長瀬が好きな人がその噂を 聞いたらちひろはただじゃ おけない、って事よ」 .
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