第2話

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「でも…」 「本当に何もないってば!!」 私はつい大声を上げてしまい、 立ち上がる。 「ごめん…先に帰る」 「ちひろ……」 私はお弁当を片付け屋上を出た。 「はぁ…」 階段を降り長い廊下を歩く。 「どうしたんだ? ため息ついて」 「長瀬優希……」 突然後ろから声をかけられ 私は振り向く。 そこには、長瀬優希がいた。 「優希って呼べ」 「はい? そんなの呼べるわけ…「優希」 鋭い視線がぐさっと刺さる。 優希って呼ばないとここで 犯すと目が語りかけてくる。 「ゆう……きっ…//」 ただ名前を呼ぶだけなのに 照れてしまった。 「それでいいんだ」 くしゃっと私の頭を撫でる。 そういえば…この人も 巻き込んでしまうんだ― 「あ、一週間後お前のクラスに 転校生が来るんだってよ」 その言葉にビクッと 身体が震える。 「一週間後の前の日、学校探検でも してるんじゃねーか?」 「そ、そうなんだ…」 私は優希の顔が見れず足下を見る。 .
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