第2話

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「大体何で私なのよ!!」 「前にも言っただろ。 たまたま。気まぐれ。偶然」 「そんな事で私を巻き込まないでよ!」 廊下で喧嘩する私達。 しばらく経つと周りからジロジロと 見られているのが分かり 喧嘩を止めた。 「…てか、お前元気ねーな」 「…何であんたが分かんのよ」 「うーん…何となく?」 優希の言葉に更に私は 溜息をつき足早で廊下を歩く。 「待てよ。 大体お前なっ……」 私の肩を掴み私を見る優希。 「なっ…お前、何で泣いて…」 「えっ…?」 そう、私は自分自身が 気付かないうちに泣いていた。 「何で…涙なんかっ…」 どうしよう。 止まらない、止まらない。 恐くない。 恐くない。 あんな奴…恐くない。 「ごめっ…私帰る」 「あ、あぁ…」 私は急いでその場を後にした。 .
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