第1話

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「てめっ…」 更に男は私に近付いてきた。 やめてっ…。 それ以上来ないで…。 そして私は立ち上がり 「近付くなああああ!!!」 金持ちのお坊ちゃま とやらを殴ってしまった。 「あ……」 やってしまった… 殴った後を見て苦笑する私。 「てめぇ……。 俺様を殴るなんて 良い度胸だな…こいつ、 借りてくぞ」 「へ…? いやああああああっ!!! 助けて~~~~!」 服を掴まれズルズルと 引きづられる。 「ちひろ…ッ!! ファイト……」 追いかけようとしたいちごも 諦めてしまった。 私は引きづられるように 長瀬優希に連れて行かれた。    * * * 「何でこんな真っ暗な場所に 連れて来るのよ」 私は、もう使ってなさそうな 暗い場所へ連れて行かれた。 私は壁を背に目の前には 長瀬優希がいた。 「誰も来ない方がいいからな」 つ、突っ込みを入れたいが我慢… .
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