第1話

5/8
前へ
/29ページ
次へ
「お前…俺様と結婚しろ」 「……はい?」 「だから!俺様と結婚しろって 言ってるんだよ!!」 「なっ…」 何言ってるのこの人…!! 「契約結婚だから安心しろって」 契約という単語に 私は首を傾げる。 「お前は俺様と結婚する。 代わりにお前の生活は 保障される。ちなみに、 俺様はお前なんかに一切 手を出さない」 「意味分からないんですけど…。 てか、そんなの好きな人と すればいいじゃん!!」 結婚は人生を共に 歩む事を誓うこと。 好きな人としなきゃ 意味がないと私は思う。 「時間がねーんだよ! それに、好きな奴なんか いるわけねーだろ!! とにかく行くぞ」 「は、え、ちょっと離して!」 グイっと腕を引っ張られ 私達は真っ暗な部屋を出ると 長い廊下を歩き出す。 「ふざけないでよ! 誰があんたと結婚なんか…」 「お前に拒否権は無い」 「何で私なのよ!!!」 「面白そうだから」 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加