‡第一夜‡

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待つこと数分 「…待たせたな」 平助君の代わりに部屋に来たのは斎藤さんだった 『え?あれ?平助君は?』 「…女子の着付けは無理だと俺に言ってどこかへ行ってしまった」 『なる程…じゃあお願いします』 「…失礼する」 シュルシュルと音を立てながら器用に帯を結んでいく斎藤さん 手大きいなぁ… 指長いなぁ… 「…凜、これでは結べないのだが///」 『えっ?!ごめんなさい///』 気付くと斎藤さんの手を握り締めていた私/// 慌てて離して斎藤さんの手を自由にする 「いや、いいんだ///」 ヤバい/// このイケメンパラダイスじゃ私の理性が保たないかもぉ/// 「出来たぞ」 ポンと背中を軽く叩かれて我に返る 『ありがとぉございました。でわ平助君と買い物に行ってきますね』 「ああ。気を付けてな」
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