52人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺だって！！」
永倉さんとほぼ同時に残りの目を平助君が完璧に捉えた
ギャギャッ
ギャオオオオ
視力を完全に失った妖は尻尾を振り回して暴れまわる
「こざかしいわ！！」
土方さんが高く刀を振り上げ真下へ刀を突き刺した
その刀は尻尾を地面へと拘束するように突き立てられ妖の尻尾での攻撃は封じられた
「さぁ、見せ場ですよ♪斎藤さん」
妖の正面に沖田さんと斎藤さんが立ち並び２人同時に走り出した
２人が対角線上に向けて走り抜けた刹那…
妖は頭と胴体を切り離され地面へと崩れ落ちた
「凜！」
土方さんの声で呆然として居た私は我に返り妖だったモノへと駆け寄る
『…【滅】』
両手をかざし消滅の言葉を唱え辺りは静寂に包まれた
最初のコメントを投稿しよう！