寄り道

先輩と後輩の遠足

｢題が遠足になってますよね｣

｢あら、そうね｣

｢今から遠足に行こうって話なんですが、遠足って言ったら何だと思います？｣

｢遠足って言ったら･･･おやつ？｣

｢違いますよ！先輩可愛いなぁ。聞き方が悪かったです。何処に行きます？｣

｢遠足で行く場所？公園とか｣

｢まぁ、そうですけど、他には｣

｢他に･･･ねぇ、ちょっとそれはマズイんじゃないの？｣

｢大丈夫ですって。許してくれますって！｣

｢許可はとったの？｣

｢まさか、サプライズですよ｣

｢ペナルティどころの騒ぎじゃないわよ！｣

｢冴子さん素敵です！働く女性って感じで格好良いです！私も、冴子さんみたいに･･･あっ、先輩！私達も赤いスーツ着ません？冴子さんとヨシエさんみたいに！｣

｢･･･マジ最悪よ｣

｢ちょっとお二方の格好を馬鹿にするんですか！｣

｢違うわよ！あれは、仕事柄、ベストな格好だと思うわ！
貴女が最悪なのよ。それに、今、冴子さん、ご主人の事で大変なんだから、これ以上騒ぎを起こさないでくれる！？｣

｢は～い。話は戻しますけど、ピーは雰囲気を台なしにするので、上手く比喩表現を使うと良いと思います！だから、先輩！私と登山しましょう！｣

｢最悪｣

｢私、先輩が山頂にいって噴火するのが見たい｣

｢･･･上手い事言ったつもりだけど、ほんと最低だから｣