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「じゃあ、先輩、登山始めますか」
「嫌!」
「私がエスコートしてあげますよ」
「嫌!」
「別に富士山に登れって言ってる訳じゃないんですから、その辺の小さな山でピクニックいく感覚で」
「嫌!貴女、そんな軽々しく出来るわけ」
「じゃあ、エベレストにします?」
「そういう意味じゃなくて」
「先輩となら出来ます」
「・・・」
「先輩は、私とじゃ嫌なんですか」
「・・・そういう訳じゃないけど・・・親もいるし」
「大丈夫ですよ。私達、女の子どうしですから、先輩のお母さんも気にしてないですって」
「そうかも知れないけど」
「それに、まだ観覧数が一桁ですから、何やっても大丈夫ですよ!」
「最悪の理屈ね」
「まっ、そんな訳で」
「キャッ!ちょっと!」
「大丈夫です!私、登山家ですから!ちゃんとエスコートします」
「何、テキトーな事言ってるのよ!」
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