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「じゃあ、見てなさい」
「何か、見るのって恥ずかしい」
「いつも見てるじゃないの」
「恥ずかしい事言わないでよ!三日毎くらいだよ」
「それを世間では毎日って言うのよ。週に二回も登山してる高校生カップルなんてそういないわ」
「お願いだからそんなの自慢しないでよ。それに、殆ど走子ちゃんが、何かムラムラしてきたって」
「そうだったかしら?」
「そうだよ」
「だって歩可愛いんだもん。スカートとか履いてると太股とかチラチラ見えてって何時までも惚気てる訳にはいかないわ!歩、見てなさい!私も、注射うつのは痛くて嫌だけど、歩に見られると痛みが軽減されるのよ、わかる?」
「わかるけど、それは説明出来ないよね」
「そうね。例えようが無いわね。敢えて言うなら、注射をうつのを見られると、山の湿度が上がって登山しやすくなるのよ。よくわからない理屈だし因果関係だわ」
「わからないけどわかるよ。あっ!走子ちゃん!大丈夫?」
「えぇ、おかげさまで。じゃあ、次は歩が」
「ちょっと恐いかな」
「私に掴まっていいから」
「なんか、ほんとに登山してるみたいな台詞だね」
「歩!ちょっと押さないで」
「あっ!ごめん走子ちゃん!でも、上手く注射うてない」
「仕様がないわね。私がエスコートして、歩に注射するしかないわ」
「キャッ!走子ちゃん!何て言えば言いの?わからないよ!」
「マズイわ!私も登山特有の症状が出てきて、ボロがでそうだもの!歩!ウィルコム!」
「走子ちゃん!結局!私達の命綱って!これ!?」
「歩!上手い事言ったわ!もう!早く!アッ
少々お待ち下さい
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