相談ケース1・普通の女の子になって欲しい!

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「先輩!走子ちゃん発見!歩ちゃんから呼び出されたからか、普段のむっとした感じじゃなくて、超機嫌良さそうな感じです!赤茶のチェック柄のワンピースでお洒落だし、気合い十分ってところですかね」 「ねぇ、私達が出てって大丈夫なの?」 「それは・・・わからないですけど、あっ店に入ってきた!」 「・・・えっ!待って!何の迷いもなく隠れてる歩ちゃんの方に行こうとしてるわ!」 「うそ!何でわかるんですか!?」 「そんなの知らないわよ!早く!貴女行きなさい!」 「えっ、私!?キャッ!」 「・・・あら、貴女、黒子じゃない?どうしたの?こんなとこで」 「そ・・・走子ちゃん。会いたかったよ」 「何、馬鹿言ってんの。そんな事より、歩見なかった?この辺りに歩を感じるのに」 「感じる!?」 「それに、GPSもこの辺を指してるのに、居ないのよね。壊れてるのかしら?」 「発信機まで!?」 「あら、当然じゃない。歩に何かあったら私が助けてあげて、良い雰囲気になった流れでピーするんだから」 「フィルタリングの話じゃないのにピーが!?先輩、もうどう頑張っても無理な気が」 「諦めるの早過ぎよ。走子ちゃんこんにちわ」 「東先輩・・・なんですか?そのペアルックは」 「・・・そう言われると恥ずかしい。でも気にしないでくれる。訳あって今日はこの格好じゃないといけないのよ。それより、今、歩ちゃんは此処にいないわ」 「・・・うそね。歩はこの辺にいるわ。私が間違える筈が無いもの」 「凄い自信ね・・・けど、歩ちゃんの姿は無い。いい?今はまだ、歩ちゃんは走子ちゃんに会いたくないのよ」 「今は?」 「そう今は。そこで、走子ちゃん。私達とゲームをしましょう」 「ゲーム?」 「えぇ、走子ちゃんがゲームに勝てば歩ちゃんは走子ちゃんに会いに来るわ」 「私が負けたら?」 「歩ちゃん、残念がって帰っちゃうかも」 「そう。わかったわ。じゃあ、早くそのゲームとやらを始めましょう。私は、一刻も早く歩に会いたいの!時間を無駄に出来ないわ」 「勝つの前提って・・・良いけど、油断してると歩ちゃんすくわれるわよ」 「先輩。何を言ってるんですか。私が歩を救うんです」 「あらぁ・・・カッコイイ!オーケー。じゃあ、始めましょう。ルールは簡単。いくつかの質問に答えられれば貴女の勝ちよ」 「質問?例えば・・・」 「例えば・・・好きな人はとか」 「そんなの簡単よ。あ」 「はい!ちょっと待って!」 「えっ?」 「走子ちゃんにはNGワードが課せられるの」
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