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「私に友達なんか必要ないわ!」
「どうして?」
「だって、私には・・・私には・・・あぁ!もう!負けでいいわよ!私には歩だけいれば十分なの!だから、友達なんていらない!満足した?私、帰る!」
「えっ!!走子ちゃん!?」
「はぁ、やっぱこうなるのね」
「ちょっと待って!走子ちゃん!」
「・・・歩!」
「歩ちゃん!?」
「なんだ。死角にいたのね。やっぱ、私の感性とGPSに狂いは無かったわ」
「・・・ツッコめない」
「こんなことしてゴメンね走子ちゃん!私、走子ちゃんにお友達をつくって欲しいと思って・・・」
「歩・・・でも私には歩が」
「聞いて走子ちゃん。私ね、私だけを考えてくれる走子ちゃんも良いけど、ちゃんと友達がいて、その中で一番私を想ってくれる走子ちゃんが好き!だから・・・」
「歩・・・歩がそこまで言うなら・・・チラッ」
「えっ!チラッて私!?」
「歩が言うから、仕様がなく友達になるんだからね!」
「アン!私、走子ちゃんの友達でも何でもなります!」
「・・・バカ」
「先輩・・・まさか嫉妬」
「違うわよ。とにかく、これで一件落着じゃないの?最後は歩ちゃんのおかげだったけど」
「そうですね。まぁ、そこは、愛ですよ!愛。それでですね、先輩。私、次は黒のジャケットが着たい!」
「はぁ、言うと思ったわ。あれは、再相談で、目立つ必要が無いから赤いスーツじゃなくて良いってことよ。だから、無難な格好って事だから、私達の場合、制服よ、制服。それに再相談を受けないといけないし」
「あぁ、そうですよね」
「ねぇ、黒子。相談にのってくれるのよね」
「えっ!走子ちゃん!?相談って」
「あのさ、最近、歩が辛口なんだけどなんとかならない」
「いや、それ走子ちゃんのせいだし」
「あれだけ、無理矢理やれば、歩ちゃんの性格も歪むわよ」
「だって、歩が可愛いんだもん」
「・・・私、清純菜ちゃんみたいな人の相談を受けたいわ」
「先輩・・・この学園にいる限りそれは無理です」
「そうね。なんか、頭痛い・・・そんな訳で、次は、またフィルタリング?」
「だと思います!」
「これ以上、どうするのって感じだけど」
「・・・ウィルコムが壊れる!」
「駄目でしょ・・・」
「駄目ですね」
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