8人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと走子ちゃん、人前で恥ずかしいよ」
「人前じゃなければ良いのね」
「そういう問題じゃなくて!授賞式の後だよ!授賞者がこんなとこでこんな事してたら、ゴシップネタだよ」
「ゴシップは、隠してるからゴシップなんでしょ。私達は、いつでもオープンなのよ。それに私達二人セットでいたら、きっと皆、今日もいちゃついてるなって思ってる筈だわ。だって、私達、ほんとに大体、いちゃついてるだけだもの。だから、問題無いの」
「それはそれで、問題だよ」
「じゃあ、歩は、私といちゃつきたくないの・・・」
「走子ちゃん、狡いよ・・・そうやって拗ねて、最後まで持ってくパターン」
「だって」
「今日は、駄目だからね!だって、授賞式後って事はだよ!私達も「風の住む街」と間接的にコラボしちゃってるって事だよ!不祥事は起こせないよ」
「不祥事なんて人聞きの悪い。いい!賞をとったんだから、パーッとやるなんて普通でしょ」
「・・・やるのは、パーティーだけどね」
「・・・鋭いわね」
「なんか、走子ちゃんの手口が、大体わかってきちゃったよ」
「そういえば、私達どうやって帰るの?」
「山手線で帰れるよ」
「もう終電無いんじゃない?」
「まだ電車あるから、ホテルに泊まる必要が無いからね」
「歩、今日は、鋭いのね」
最初のコメントを投稿しよう!