授賞式の後

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「でも、こんなとこでやったら、絶対見つかるって!止めとこうよ」 「いいじゃない。私達はここの住人じゃないんだから。後ひく訳じゃないし、結局、女の子達が外でやってたって思われるだけか、今晩のネタに・・・待って!ネタに使われるのは嫌ね」 「走子ちゃん・・・そこは嫌なんだ。ていうか、いつも以上に言ってる事、最悪」 「私は、別に構わないけど、歩がネタに使われるのは避けないといけないわ!歩をネタに使えるのは私だけなんだから」 「走子ちゃん、流石に感動出来ない」 「だから、歩。今日は大人しく帰って、個人的に事を済ませる事にしましょう」 「だからって、どう、だからなのかわからないよ」 「まぁ、いつもの事よね。いい!今日は授賞式だから、パーっとやりたいとこだけど、それが諸事情で出来ないの」 「諸事情って」 「だから、家に帰って、同時多発的にやるの」 「同時多発って私も!?」 「歩、私をネタに出来ないの?」 「でた!その聞き方。もう、狡いよ。恥ずかしくて言いたくないけど、走子ちゃんしかつかってないから大丈夫だけど」 「そうなの!嬉しいわ!歩。じゃ、帰りましょう。楽しい授賞式だったわね」 「授賞式の後がヒドイけどね。毎回疑問だけど、どうして、この作品大丈夫なの?」 「今となっては、さっぱりわからないわ。敢えて言うなら、大丈夫だから大丈夫なのよ」 「私達らしい理屈だよね」
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