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想想蟲を捕まえるなんて、我ながら情けないと思う。 好きな女性に自力で告白出来ないなんて、さ。 ああ、情けない。 「高梨君、話ってなあに?」 後ろ手に隠した筒を強く握る。 頼むぞ、頼む。 「いや、あのさ」 僕は覚悟を決めた。 筒の蓋を外して、彼女に、向けた。
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