実は俺、帰ったら結こ(ry

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知らない天井だ。一面真っ青な天井がある。 まあ、実は外だからないのだけどね天井。場所は森の中?森の中でもすごく空けている場所だね。 さて、何故こうなったのだろう?夢遊病かな? なんて考えているうちに、手に何かを持っていることに気がついた。 「何か書いてあるな。」 てことで、読んでみることにした。 「えーと、何何?」 『おめでとう。君は約30億分の1の確率のくじに当たったんだ。実にすごいね。そんな君が当たったくじは異世界旅行のチケットさ。もちろん片道分のね。そして特典には力だ。何の力だって?わかっているだろう?君なら。どう混乱してる?まあ、してないだろうね君は。あとはそうだなー、君は多分すぐに同じ世界の子と会うだろうね。んーこんなものかな。そんなわけで頑張るんだよ、君。 君を愛するもの         より。』 って英語で書いてあった。 「ふぅーー。」 これを読んで俺は何かに気がついた。それは知っているんだけど、それは知っていてはイケナイものなんだ。それを知っていると、人間ではないと認めちゃうからね。 そんなわけで、多分人間やめました。ヒトだけど人間じゃないものになったという感じでかな。 何故かって?それは、わたくしこと桜井弥稀は魔法もどきを使えるようになりました。イエーイ。そんなわけです。 あとはなー。何故、俺は取り乱さないんだ?ってことも気になる。普通なら発狂したり泣きわめいたりするけど、俺は何故かすごく冷静でいられる。魔法でもかかっているように。すごく不自然に。 俺が俺じゃない俺みたいに。すごく意味がわからなすぎて、アレだけどね。すごく気持ち悪いな自分。 まあなんとなくだけど、多分頭いじられたようだ俺。 「悩んでいてもしょうがないか。」 そんなわけで、俺は森の中を歩き出した。なんとなく。 すぐに村に着いた。まっすぐ歩いて着いた。 やっぱり魔法でもかかっているのかな? 「すいませーん、誰かいませんか?」 知らない言葉を話せた。 「はいよ~、今行くから待っといてくれ。」 野太い声が一番近くにある家の裏から聞こえる。 少し待つと、スキンヘッドなオッサンが出てきた。 「おお、旅人か。」 俺を見てすぐにそう言われた。
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