【第1話】最悪な出会い

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ふわりとした長い髪に、少しあまめの香水。 彼女は香水が好きで堪らなく、時には自分からする香りにぽーっとなる事が時々あった。 (あぁ…いい匂い…) ぼーっとしながら歩いていると、曲がり角から出てきた誰かとぶつかった。 「いた!」 彼女は尻餅をつき、慌てて露になった下着を隠した。 相手の男は、はぁと溜息をつき落ちた書類を拾い始めた。 それに鈴も慌てて手伝おうとしたが、片手で止められた。 「いい、順番が狂う」 「あぁ…はぁごめんなさい…」 鈴はただその作業が終わるのを見ることしかできない。 「………」 「………」 「いつまでそうしてる?床が好きなのか?」 「!!」 彼女は顔を真っ赤にしながら、慌てて立ち上がった。
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