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ふわりとした長い髪に、少しあまめの香水。
彼女は香水が好きで堪らなく、時には自分からする香りにぽーっとなる事が時々あった。
(あぁ…いい匂い…)
ぼーっとしながら歩いていると、曲がり角から出てきた誰かとぶつかった。
「いた!」
彼女は尻餅をつき、慌てて露になった下着を隠した。
相手の男は、はぁと溜息をつき落ちた書類を拾い始めた。
それに鈴も慌てて手伝おうとしたが、片手で止められた。
「いい、順番が狂う」
「あぁ…はぁごめんなさい…」
鈴はただその作業が終わるのを見ることしかできない。
「………」
「………」
「いつまでそうしてる?床が好きなのか?」
「!!」
彼女は顔を真っ赤にしながら、慌てて立ち上がった。
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