【第2話】ぷりんあらもーど

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鈴の中へドンドン侵入してくる足音が聞こえ、首を振って追い出そうとした。 今日、何度頭から彼を追い出そうとしたか… 「藤堂………湊」 「ん?なんか言った?」 「なんでもない…夜風が気持ちーね」 「うーん気持ちぃー」 遥奈は気付かないふりをして笑った。 「おめでとぅ鈴」 「ん?何が」 「23歳」 「ふふ誕生日昨日だよ?」 「そうだったわね」 とぼけた風を装ったまま遥奈は笑った。 「可笑しいの」 それに笑い返す鈴。 親友以上の絆が二人にはあった。 私には遥奈さえいればいいそう思い、小さく拳を握った。
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