【第1話】最悪な出会い

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朝の経緯を簡単に話して愚痴ると遥奈は驚いた顔をした。 「へぇ。あの部長しゃべるんだねぇ」 「え!?遥奈そこ!?遥奈が驚くのはそこなのぉ!?」 うざいほどに喚き散らす鈴。 「いや、だってさぁ…部長仕事以外で喋るとこ見たことなかったし…なんか意外で」 「もぉ!驚くとこちがーう!!手ぐらい普通なら貸すでしょ!?それに、何オヤジみたいな…チャラチャラした頭ってなにさ!」 「ハハハ」 空笑いする遥奈。 「え?なになに?なんの話?」 周囲の女子達も話の輪にはいってきた。 「部長がね…」 「キャー!部長の話!?」 「いや…いぃ。君達の夢を壊すのは止めとくよ」 どうせ、話した所で部長の熱狂的ファンはきっと… オヤジみたいな言葉は男らしいで 手を貸さないのはサディストで魅力的 と脳内変換されるに決まっているから 彼女は溜息をついて頬杖をついた。
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