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朝の経緯を簡単に話して愚痴ると遥奈は驚いた顔をした。
「へぇ。あの部長しゃべるんだねぇ」
「え!?遥奈そこ!?遥奈が驚くのはそこなのぉ!?」
うざいほどに喚き散らす鈴。
「いや、だってさぁ…部長仕事以外で喋るとこ見たことなかったし…なんか意外で」
「もぉ!驚くとこちがーう!!手ぐらい普通なら貸すでしょ!?それに、何オヤジみたいな…チャラチャラした頭ってなにさ!」
「ハハハ」
空笑いする遥奈。
「え?なになに?なんの話?」
周囲の女子達も話の輪にはいってきた。
「部長がね…」
「キャー!部長の話!?」
「いや…いぃ。君達の夢を壊すのは止めとくよ」
どうせ、話した所で部長の熱狂的ファンはきっと…
オヤジみたいな言葉は男らしいで
手を貸さないのはサディストで魅力的
と脳内変換されるに決まっているから
彼女は溜息をついて頬杖をついた。
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