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「部長」
「ん?」
「好きです…大好きです」
鈴はスッキリしたような、曇り一つない笑顔で言った。
「え?」
「大好きです」
藤堂はみるみる赤くなり、耳まで真っ赤になった。
「部長?耳まで真っ赤ですよ」
意地悪に笑う鈴。
「いや…なんて言うか…君が嫌い以外の言葉を言うと嬉しいというか」
口元を手で覆いながら鈴から目を逸らす。
「よろしくお願いしますね♪お父さん」
「………」
鈴はスッキリしスタスタと前を歩き、ついてこない彼に振り向き小首をかしげた。
「部長?」
「ん、今行く」
彼女とは対照的に彼は曇っていた。
(最初のキャラ設定ミスったな…まっいっか。今はお父さんでも鈴が笑っていられるなら)
そして、二人並んで歩き出したのだった。
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